ブランド地鶏の在り方

みやざき地頭鶏

■みやざき地頭鶏は別物
宮崎県畜産試験場にて開発されたのが1991年、2004年に「みやざき地頭鶏」が誕生した。生育期間が短い鶏肉をブランド化したものだ。みやざき地頭鶏生産指定農場で生産されたことや全期間平飼い飼育、飼育期間はおおむね雄4ヶ月、雌5ヶ月、飼育密度は1㎡ 当たり2羽以下にする等の基準をクリアしたものだけが「みやざき地頭鶏」と呼ばれる。すなわち、延び延びとした環境で丁寧に育てられたのがブランド地鶏の証という訳だ。高級品であり、価格が高いという事には訳がある。

■生産数と出荷数に限りがある
以前も説明させて頂いたことだが、イメージとして日本全体の鶏肉の1%程がみやざき地頭鶏を含むブランド地鶏で、さらにその中の0.00数%がみやざき地頭鶏の生産量。微々たるもので、一般的な養鶏場より広大な土地を所有するにはみやざき地頭鶏生産者さんにとって、初期投資と維持費もかかってしまう。生産者の方はみやざき地頭鶏を育てる事に生活をかけている。衛生基準も非常に厳しいので、農場も常に清潔に保たれている、保たなければならない。一朝一夕には出来ない尊い仕事だ。通常の鶏肉より格段に高くなることがブランド地鶏を育てるということだ。

■自分達にできる事は加工すること
このブランド地鶏、みやざき地頭鶏に関しては「みやざき地頭鶏炭火焼」が正解なのかは疑問を持っている。2009年、2011年度の宮崎県推奨優良県産品に選ばれたのは雌鶏のもも肉だけを使用した「みやざき地頭鶏ももスモーク」とムネ肉を和風スタイルでスモークした「みやざき地頭鶏くんせい」だった。共に素材の持つ潜在能力を最大限に引き出した傑作であり、みやざき地頭鶏でなければ出せない上品さである。早速生産者の方に報告するために農園に向かった。「大切に製品化してくれて嬉しい」と満面の笑顔で喜んでくれた。

■大量生産を求めれば質は低下する
私達もこのような高級素材を使用した製品作りは初めてであり、ブランド価値を伝える事の大変さを痛感している。一過性の流行ではなく、みやざき地頭鶏の製品がなぜ安価ではなく、加工する事により付加価値と共に輝き蘇るのか?生産者さんとの出会いから深く掘り下げて伝えなければいけない。伝える事は難しい。お付き合い頂いている生産者さんから原料を頂き、販売できる力を持ちたいと思っている。もともと大量生産して誰でも手に入るという日常品ではないのだ。更にブランド価値を高めるこそ、宮崎の食文化の発展にも繋がる。

■懐かしいという感覚
世界的に飽食の時代になり、グローバル化している為に原料の確保は非常に大変であるが私達は原料選びに一切の妥協はしない。その中でブランド地鶏の肉質は、スモーク・エースが創業当時に商品第一号として製造した「地鶏くんせい」の時代を思い出させる。伸び伸びとした環境の中で、宮崎の美しい空気と水と共にストレスなく育てられたからだと思う。このブランドを守っていく為に私達が出来る事は明確だ。燻製工房として最大限に価値を引き出し、もっと多くの方に知ってもらうこと。生産者さんと共に歩むことしかない。卑しい気持ちがあってはいけない。
【商品ページ】みやざき地頭鶏一覧ページ

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